製造業のAI-OCRは「環境との戦い」である

製造業の現場でAI-OCRを行う場合、ハンディターミナルやスマートフォンといったモバイル端末での撮影が前提となるケースが多々あります。
その時、現場では下記のような「揺らぎ」が必ず発生してしまいます。
- 朝・昼・夜で変わる工場内の光量
- 春夏秋冬で変化する太陽光の入り方
- 撮影する担当者ごとの角度や距離の違い
- 機器の影、反射、紙の劣化や汚れなど、シーンで変わるノイズ
これらは机上の画像処理だけでは想定しきれない要素です。
OpenCVなどの一般的な画像加工・処理を組み合わせただけでは、OCR精度を安定させることができません。
だから私たちはOpenCVをやめました
ライブラリを使いこなすのではなく、現場に合わせてライブラリそのものを作りこんでいかなくては、OCR精度を安定させることはできない——。
そう考えた私たちは、OpenCVに依存することをやめ、画像処理ライブラリをすべて自前でイチから開発する道を選びました。
弊社AI-OCRの中核を担う画像処理ライブラリ「Growdea」。
このライブラリには、2値化処理、傾き補正、台形補正、収縮・復元、コントラスト調整など、数多くの画像加工処理が組み込まれています。
Growdeaは、ただの画像加工技術の集合体ではありません。
- 現場の光量に合わせた細かなアルゴリズム調整
- 帳票や印字特性に応じて処理順序を柔軟に変更する技術
- OCRエンジンが読みやすい状態を逆算した前処理設計
などなど、私たちの経験値を少しずつ積み重ねた、まさに技術の結晶と言えるライブラリなのです。
現場でお客様とともにシステムを作り上げる

センクリードのAI-OCR導入は、ソフトウェアを納品して終わり、というものではありません。
弊社のソフトウェア開発担当者が実際にお客様の現場へと足を運び、お客様と一緒に撮影・認識・業務フローの確認等を何度も何度も行い、トライ&エラーを繰り返しながらチューニングを行います。
正直なところ、このやり方は簡単なものではなく、非効率的だと言わざるを得ません。
しかし、お客様に使い続けてもらえるAI-OCRを作るために、この手間は必須であると私たちは考えています。
他社が「できない」と言っても、挑戦する
「この条件ではOCRは難しいと言われた」
「運用が安定しないので断念した」
とおっしゃるお客様が多くいらっしゃいます。
他社でできないと言われた、できなかったケースでも、センクリードは挑戦をやめません。
なぜなら、その挑戦を乗り越えた先にあるのが、現場の業務効率化であり、働き方そのものの改善であると知っているからです。
その分、どうしても納品までにお時間をいただく場合があります。
これは私たちの開発スタイルの難点であると理解しています。
それでもお客様と一緒に乗り越えたい

それでも、私たちは
「現場を本気で変えたい」
「一緒に試行錯誤してもいい」
そう言ってくださるお客様となら、必ず乗り越えることができると信じています。
Growdeaは、すでに完成された万能なライブラリではありません。
お客様とともに育てていく、「現場とともに進化し続けるライブラリ」なのです。
これからも、センクリードは「動くかどうか」ではなく、「現場で使い続けてもらえるか」にこだわり、AI-OCRに真正面から向き合い続けていきます。
現場とともに進化し続ける「Growdea-OCR」搭載商品のご案内

お客様と育てる(Grow)、オーダーメイドとも言えるAI-OCR「Growdea-OCR」を搭載した、業務効率化のためのソフトウェアを展開しています。
オンプレミスで動作可能、買い切りタイプ、サブスクリプションタイプなど、現場からのご要望を多く反映したパッケージ群です。
帳票ソフトウェアのほか、検品、ポカヨケ、マスキングなど多種多様な商品をご用意しています。
Growdea搭載シリーズG-Correctionについて詳しくはこちら